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Introduction

  • 定義: 無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)は、停電や電源異常が発生した際に、一定時間電力を供給し続ける装置です。

  • 目的: 主に大切なデータやシステムを保護するために使用されます。停電時にデータ消失やシステム障害を防ぐ役割を果たします。

  • 仕組み: 商用電源が断たれた場合、蓄電しておいたエネルギーを使って重要設備に安定した電力を供給します。

  • 種類: オンライン方式オフライン方式ラインインタラクティブ方式などがあります。

  • 使用例: パソコン、サーバー、医療用モニタ、通信機器、防災機器などで使用されます。

  • 価格: 製品によって異なりますが、一般的には数千円から数万円程度です。

  • 持続時間: 定格負荷で3~8時間以上、軽負荷時には48/72/96/120時間以上のバックアップが可能です。

仕組み [1]

  • 基本構造: 商用電源から電力を受ける装置、電力を蓄積する装置、蓄積した電力を供給する装置で構成されます。

  • 動作原理: 商用電源が断たれた場合、蓄電しておいたエネルギーを使って重要設備に安定した電力を供給します。

  • 電圧補償: 瞬時電圧低下や停電が機器に対して起こらないようにします。

  • 雷サージ対策: 雷サージを受けると故障するため、別途サージ防護機器と併せて使用する必要があります。

  • 停電時の対応: 数分から30分程度の停電に対応できるものが多いです。

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種類 [1]

  • オンライン方式: 商用電源を整流器で直流に変換し、二次電池を充電しながら常時商用電源に同期した交流を供給します。

  • オフライン方式: 商用電源が正常なときは商用電源を負荷に供給し、商用電源が停止したときにインバータから供給します。

  • ラインインタラクティブ方式: タップ付き変圧器をバイパス回路に設置し、負荷に応じて変圧器のタップ接続を切り替えます。

  • デュアルコンバージョン方式: 負荷への供給回路に並列・直列それぞれのコンバータを接続し電圧補償を行います。

  • スタンバイパワーシステム: 商用電源が停止したとき、素早く商用電源からインバータ供給に切り替えます。

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使用例 [1]

  • パソコン: 停電時にデータ消失を防ぐために使用されます。

  • サーバー: 重要なデータやシステムを保護するために使用されます。

  • 医療用モニタ: 生命維持装置の電力供給を確保するために使用されます。

  • 通信機器: 通信の途絶を防ぐために使用されます。

  • 防災機器: 防災システムの電力供給を確保するために使用されます。

  • 放送機器: 演奏所や送信所などで使用されます。

  • クリーンルーム: 高い供給信頼性が必要な環境で使用されます。

  • 家庭用: コンピュータの停電防止などを目的に使用されます。

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価格 [2]

  • 価格帯: 一般的には数千円から数万円程度です。

  • 製品例: オムロンのBW55Tは約18,700円、APCのBR550S-JPは約21,000円です。

  • 価格比較: kakaku.comなどの価格比較サイトで詳細な価格情報を確認できます。

  • ランキング: 人気製品のランキングも参考にすると良いでしょう。

  • 購入場所: 通販サイトや家電量販店で購入可能です。

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持続時間 [3]

  • 定格負荷: 3~8時間以上のバックアップが可能です。

  • 軽負荷時: 48/72/96/120時間以上のバックアップが可能です。

  • 製品例: YSB-5Kシリーズは長時間バックアップ対応です。

  • 使用環境: 使用環境や負荷によって持続時間は異なります。

  • バッテリー交換: バッテリーの状態によっても持続時間が変わります。

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選び方 [4]

  • 用途: 使用する機器や環境に応じて選びます。

  • 容量: 必要な電力容量を確認し、それに合った製品を選びます。

  • 持続時間: 必要なバックアップ時間を考慮して選びます。

  • 価格: 予算に応じて選びます。

  • ブランド: 信頼性の高いブランドを選ぶと良いでしょう。

  • レビュー: 他のユーザーのレビューを参考にすると良いでしょう。

  • 機能: 必要な機能(例えば、電圧補償機能など)を確認します。

  • 保守: 保守サービスが充実しているか確認します。

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歴史 [1]

  • 初期の無停電電源装置: 太平洋戦争以前には真空管式マルチバイブレータによるものが実用化されていました。

  • 鉄道の近代化: 戦後、鉄道車両内での電気機器の利用目的で発電機や蓄電装置が搭載されました。

  • 回転型無停電電源装置: 電動発電機の応用であり、フライホイールの慣性モーメントを利用して安定した電力供給を実現しました。

  • 静止型無停電電源装置: サイリスタやGTO、IGBTなどの半導体デバイスの進歩により、大電流を得ることが可能になりました。

  • 現代の無停電電源装置: データセンターや家庭用など、用途に応じた多様な製品が開発されています。

  • ピークカットへの応用: 超大型のフライホイールを用いたピークカットが行われていました。

  • 直流給電: 直流を直接機器へ供給する方式が見直され、大型データセンターなどで広く使われるようになっています。

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