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Introduction
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脊髄撮影に使用できる造影剤は、主に非イオン性で低浸透圧のヨード造影剤が使用されます。
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日本国内で脊髄造影として使用が許可されている薬剤は、イソビスト®注240(Iotrolan)とオムニパーク®180/240/300注10ml(Iohexol)の2種類です。
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これらの造影剤は神経毒性が低く、安全性が高いとされています。
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脊髄造影検査は、脊柱管内の神経組織の圧迫の位置や程度を評価するために行われます。
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検査の際には、腰椎穿刺や後頭下穿刺を通じて造影剤を注入し、X線やCTで撮影します。
脊髄造影検査の概要 [1]
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脊髄造影検査は、脊柱管内の神経組織の圧迫の位置や程度を評価するための検査です。
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この検査は、脊椎脊髄病疾患の病態把握や治療方針の決定に重要です。
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MRIよりも骨病変の描出に優れているため、特定の診断に有効です。
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検査の所要時間は通常10-20分程度です。
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検査後にはCT室へ移動し、脊髄造影後CT検査を行うことがあります。
使用される造影剤の種類 [2]
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脊髄造影に使用される造影剤は、主に非イオン性で低浸透圧のヨード造影剤です。
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日本国内で使用が許可されている造影剤は、イソビスト®注240(Iotrolan)とオムニパーク®180/240/300注10ml(Iohexol)の2種類です。
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これらの造影剤は神経毒性が低く、安全性が高いとされています。
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非イオン性造影剤は、浸透圧が低いため、神経毒性のリスクが少ないです。
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イオン性造影剤は神経毒性のリスクがあるため、脊髄造影には使用されません。
検査の手順 [1]
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検査室で横を向いて背中をかがめながら寝て、腰椎より神経組織を包む硬膜の中にヨード造影剤を注入します。
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造影剤を注入する際に、検査のため髄液を少量採取することがあります。
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体を曲げ伸ばしすることで脊椎の姿勢変化による神経組織の圧迫の程度を評価します。
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頚椎部の評価にはベッドを傾けて頚部へ造影剤を流します。
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検査後にCT室へ移動し、脊髄造影後CT検査を行います。
検査前後の注意事項 [1]
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検査当日は食事を控えていただきます。午後の検査の場合は昼食を控えていただきます。
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検査の前に検査着に着替え、出棟前に点滴を始めます。
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検査後は飲食やトイレ歩行は可能ですが、麻酔剤を使用することもあるため、安全のために車椅子を使用したり、歩行の介助を行います。
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ヨード造影剤の使用により、かゆみ、発疹、発赤、悪心、嘔気、息苦しさが検査直後から数日で発生することがあります。
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検査後の合併症として、頭痛、神経症状の悪化、感染症(髄膜炎)などが報告されています。
造影剤の副作用とリスク [2]
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非イオン性造影剤は、低浸透圧性であり、神経毒性のリスクが少ないです。
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造影剤の副作用として、アレルギー型の反応や造影剤腎症が挙げられます。
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軽度の反応には、咳嗽、そう痒、鼻閉などがあります。
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中等度の反応には、呼吸困難、喘鳴、脈拍や血圧の変化があります。
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重度の反応には、呼吸窮迫、徐脈などの不整脈、痙攣、ショック、心肺停止があります。
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