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はじめに

  • 正常な圧波形: 造影剤の圧波形は、右室圧、左室圧、肺動脈圧、大動脈圧などが心周期とともに特徴的な波形を形成し、呼吸に伴い変動する。通常の呼吸では、圧は呼気で高くなり、吸気で低くなります。

  • 通常の圧波形の特徴: 心室圧は収縮期のピーク圧と拡張末期圧（EDP）で表され、EDPは心室収縮開始の圧としても知られ、通常のところでは、左房ではv波のほうがa波より高く、右房ではa波がv波より高いです。

  • 正常な動脈圧波形: 吸気と呼気に伴う変化が特徴的で、高齢になるにつれ大動脈圧の値は高くなることがあります。

  • 心臓カテーテル検査: 特に心臓カテーテル検査では、詳細な血行動態を解析するために各部位の圧波形を含む様々な測定が行われます。

圧波形の解析 [1]

  • 解析の目的: 圧波形は心周期に合わせた動きがあるため、詳細な血行動態を理解する上で重要です。

  • 心室圧: 収縮期のピーク圧と拡張末期圧（EDP）を見ることで判断される。

  • 動脈圧: 収縮期圧、拡張期圧、平均圧を測定し、正常時と異常時の差を判断する。

  • 心房圧: A波とV波を確認し、それらの高さや平均圧から異常がないかを判断。

  • 正確な解析: 異常波形として収縮性心膜炎や心タンポナーゼの場合には“Dip and plateau”と呼ばれる特徴的波形が現れることがあります。

心臓カテーテル検査

  • 検査方法: カテーテルを心臓や血管内に挿入し、血行動態を解析する。

  • 目的: 心臓や血管各部位の圧力測定、酸素含有量の確認、造影の実施。

  • 適応とリスク: 非侵襲的手法では得られない詳細な情報を提供。

  • 解析対象: 右室圧、左室圧、肺動脈圧、大動脈圧などの主要圧力。

  • 用いられる機器: カテ先マノメータによる高精度な圧波形の記録が必要な場合がある。

正常値と異常値 [1]

  • 正常範囲: 年齢により差はあるが、大動脈圧などは成書を参照。

  • 心室圧: 収縮期のピーク圧とEDPの基準値が存在する。

  • 動脈圧の異常: 反射波により変化することがあるため、深い分析が必要。

  • 特異なケース: 半月弁狭窄、大動脈弁狭窄などでの収縮期圧の影響。

  • 異常リスク: 高血圧や心筋症などでの圧上昇が見られることも。

血行動態の評価 [1]

  • 評価のポイント: 心室圧、動脈圧、心房圧をそれぞれ解析し、異常があるかを判断。

  • 呼吸波形の影響: 通常の呼吸により圧は変動する。

  • 圧較差の重要性: 狭窄の重症度を示し、心拍出量に依存する。

  • 心不全の兆候: 拡張期全体が上昇することで発見可能。

  • 動脈血流の評価: 特徴的波形により血流動態を確認。

肺高血圧の評価 [1]

  • 肺高血圧の基準: 肺動脈圧が25 mmHg以上の場合に通常認識される。

  • 測定条件: 健常な測定環境で圧を測定する必要がある。

  • 酸素飽和度: 肺動脈圧の補完として用いられる場合がある。

  • 評価手法: 経皮的に挿管し酸素の混合ができるとき、および呼吸 特性の測定。

  • 肺高血圧の診断: 圧の変化をもとに詳細な診断が行われる。

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