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はじめに

• .gitignoreファイルは、Gitで追跡しないファイルやディレクトリを指定するためのファイルです。

• このファイルに記載されたパターンに一致するファイルは、Gitのトラッキングの対象外となります。

• .gitignoreはリポジトリのルートやサブディレクトリに配置することができ、配置場所によって適用範囲が異なります。

• ワイルドカードや特定のパスを指定することで、柔軟に無視するファイルを設定できます。

• 既にGitで追跡されているファイルは、.gitignoreに追加しても無視されません。これらを無視するには、[git rm --cached](prompt://ask_markdown?question=git+rm+--cached)コマンドを使用します。

基本的な仕様 [1]

• .gitignoreは、リポジトリ内の特定のファイルやディレクトリをGitの追跡から除外するために使用されます。

• リポジトリのルートに配置された.gitignoreは、すべてのサブディレクトリに再帰的に適用されます。

• サブディレクトリに配置された.gitignoreは、そのディレクトリ以下にのみ適用されます。

• 上位の.gitignoreのルールよりも、より深い階層のルールが優先されます。

• 空行や#で始まる行は無視されます。

書き方の例 [2]

• 特定の拡張子を無視する場合は、*.oのように記述します。

• 特定のファイルを無視する場合は、/npm-debug.logのように先頭に/を付けます。

• 特定のディレクトリを無視する場合は、/bin/のように先頭と末尾に/を付けます。

• 例外として管理に含める場合は、!lib.aのように!を付けます。

• ディレクトリ配下のすべてのファイルを無視する場合は、build/のように末尾に/を付けます。

ワイルドカードの使用 [2]

• ワイルドカード*は、/以外の0文字以上の文字列にマッチします。

• ?は、/以外の1文字にマッチします。

• [0-9]は、/以外の指定した1文字にマッチします。

• **は、0個以上のファイルまたはディレクトリにマッチします。

• ワイルドカードを使用することで、特定のパターンに一致する複数のファイルを一度に無視できます。

グローバル設定 [3]

• グローバルな.gitignoreは、~/.config/git/ignoreに記述します。

• この設定はすべてのGitリポジトリで有効になります。

• 古いGitバージョンでは、~/.gitignore_globalが使用されます。

• グローバル設定は、個人の環境に依存するファイルを無視するのに適しています。

• チームで開発する際は、グローバル設定が他の開発者に影響しないよう注意が必要です。

よくある問題 [2]

• 既に追跡されているファイルは、.gitignoreに追加しても無視されません。

• 追跡を停止するには、git rm --cachedコマンドを使用します。

• Windowsでは、.で始まるファイル名を作成する際にエラーが発生することがあります。

• MacOSでは、改行コードの問題で.gitignoreが反映されないことがあります。

• ディレクトリを無視した場合、その中の一部のファイルだけを無視しないようにすることはできません。

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