Genspark Clawとは?できること・料金と、ひとりでもGenTeamという選択

こんにちは、Genspark日本チームのTomokiです。
金曜の17時。Slackの未読は34件、来週の資料は白紙、経費の精算は締切前。こういう日は「AIに聞く」より「誰かに任せる」が欲しくなります。
Genspark Claw(ジェンスパーク・クロー)は、その願いにまっすぐ応える機能です。ブラウザやメッセージアプリから指示すると、調べものも、資料も、返信の下書きも進めてくれます。
ただ、契約画面に進む前に知っておいていただきたいことがあります。Clawは、賢いAIチャットの延長ではありません。常駐させる場合の実体は、Clawに1台、専用のクラウドコンピュータを用意し、そこにエージェントを住ませるという仕組みです。「AI社員を雇う」というより、「AIが住む部屋を借りる」に近い。
できることは多い代わりに、契約するものが1つ増えます。しかもその部屋は、ほかの人と共有できません。
この記事では、Clawに何ができて料金がどう積み上がるのか、そして同じ仕事をGenTeamで回すとどうなるのかを整理します。
先に結論を書いておくと、チームで回すならもちろん、ひとりで使う場合もGenTeamがおすすめです。複数のエージェントを並行して動かせ、セットアップも簡単。仮想コンピュータの固定費がかからず、使ったぶんのクレジットだけで済むからです。
この記事の要点
- Genspark Clawは、専用のクラウドコンピュータの上で動き続ける「AI社員」です。Webの他にLINEやSlackなどのメッセージアプリからも指示できます
- Clawは、Gensparkのプランとは別に、クラウドコンピュータの月額固定費がかかります。
- デスクトップアプリのローカルモードなら、クラウドコンピュータの契約は不要です。
- チームで回すならもちろん、ひとりでもGenTeamがおすすめです。
※本記事の内容は2026年10月時点のものです。仕様や料金は変更されることがあります。
Genspark Clawとは — 専用マシンで常駐する「AI社員」
Genspark Clawは、アカウントに紐づく常駐型のAIアシスタントです。最大の特徴は、動き続ける場所を持っていること。仮想のコンピュータ(クラウドコンピュータ)を1人に1台用意し、そこにAIを住ませることで、24時間稼働できる状態を作ります。ブラウザを閉じても、ノートPCを畳んでも、頼んだ仕事は進みます。
この仕組みが、できることの広さと、費用の高さの両方を決めています。専用のマシンなので、ターミナルもファイルも使え、外部アプリへのログインも任せられます。そのぶん、そのマシンを借り続ける固定費が、Gensparkのプランとは別にかかります。
指示を出す窓口も、Gensparkの画面に限りません。WhatsApp、LINE、Slack、Microsoft Teams、Discord、Google Chat、Larkなど、普段の連絡に使っているアプリからそのまま頼めます。移動中の電車でLINEに「明日の商談、相手の会社と直近の動きを調べて、要点だけ3行で送って」と書けば、着いた頃には返ってくる。ブラウザを開かなくても、普段使っているチャットアプリや専用メールから、自分専用のアシスタントへ直通で頼める手軽さがあります。

組み込まれているスキルは30以上。リサーチ、メール、カレンダー、スライド、ドキュメント、コード、画像や動画の生成、電話の発信まで含まれます。Gmail、Googleカレンダー、Outlook、Slack、Notion、GitHub などと接続できます。

Clawは自身の記憶も持っています。好みやルールを覚え、チャットをまたいでも記憶が引き継がれます。「うちの会議資料は1枚目に結論を置く」と一度伝えれば、次からはそう作ります。メールボックスやカレンダーを定期的に見に行くハートビート(決まった間隔で自分から様子を見に行く動き)、決まった時間のタスク実行も設定できます。
ここまで読むと、Gensparkの機能を1つにまとめた万能の助手に見えます。けれど、この「常駐」を支えているのが、次に説明するクラウドコンピュータです。
常駐の実体は「専用のクラウドコンピュータ」 — 料金が2階建てになる理由
Clawを動かす方法は2つあります。
1つはクラウド版。Gensparkのクラウドコンピュータの上で、24時間動かします。ブラウザからも操作でき、常駐型の使い方はこちらです。
もう1つはデスクトップアプリのローカル版。自分のPC(macOS / Windows)で動かします。こちらはクラウドコンピュータの契約が要りません。その代わり、PCがスリープしたり、アプリを閉じたりすると、Clawも止まります。手元のファイルを直接扱えるのは利点ですが、「PCから離れている間に進めておいてもらう」といった使い方はできません。
常駐させたいなら、クラウド版です。そしてクラウド版を選ぶと、費用は2階建てになります。

- 1階部分:クラウドコンピュータの月額固定費。Lite / Standard / Powerful の3段階があります
- 2階部分:仕事に使うGensparkクレジット。文章の生成、ツールの呼び出し、定期実行、ハートビートのたびに消費します
| プラン | スペック | 通常価格 | 月額払い(現在75%オフ) | 年額払い(年一括・月換算) | 初回特典クレジット |
|---|---|---|---|---|---|
| Lite | 2 vCPU / 4GB RAM / 64GB | $40/月 | $9.99/月 | $8.75/月(年$104.99) | 2,000クレジット($5相当) |
| Standard | 2 vCPU / 8GB RAM / 64GB | $80/月 | $19.99/月 | $17.50/月(年$209.99) | 5,000クレジット($12.5相当) |
| Powerful | 4 vCPU / 16GB RAM / 128GB | $160/月 | $39.99/月 | $35.00/月(年$419.99) | 10,000クレジット($25相当) |
※料金は2026年11月時点のプロモーション価格(75%〜78%オフ)です。初回登録時には一回限りのボーナスクレジットが付与されます。 ※クラウドコンピュータのプランは仮想マシン自体の固定費です。その上で実行されるエージェントの作業には別途Gensparkクレジットを消費します。
クラウドコンピュータは、Clawが住む部屋の家賃です。アイドル状態でクレジットは消費しませんが、部屋代はかかり続けます。ここが、ほかのGenspark機能との料金構造の違いです。いずれにしても、この部屋代と、仕事に使うクレジットは別建てです。最新の条件や詳細は、Clawの製品ページで確認できます。
クレジットはGenspark全体で1か所にまとまって管理されます。足りなければPlusのプランアップグレードやProに上げる形です。つまりClawの総額は「部屋代+燃料代」で、使い方によって燃料代が動きます。スケジュールの頻度を上げるほど消費も増えるので、定期実行は「毎時」ではなく「毎日1回」から始めるのが現実的です。
もう1つ、契約前に知っておきたいのが解約の扱いです。クラウドコンピュータを解約すると、請求サイクルの終了後にクラウドコンピュータが初期化・破棄され、保存されていたデータは消去され、復元できません。必要なものは先に手元へ退避しておく必要があります。
「1人1台」という設計が、チーム導入の分岐点になる
この製品は、個人のために作られています。1つのClawは他のユーザーと共有できません。会話もユーザーごとに分離され、チャット履歴そのものを共有する機能もありません。
これは、プライバシーの面では強みです。自分の記憶、自分のメールボックス、自分のマシン。他人の仕事が混ざらない。個人の助手としては、正しい設計です。
一方、チームで同じように使いたい場合はどうなるか。4人が4人とも常駐の助手を持つなら、クラウドコンピュータが4台。10人なら10台です。

しかも、各自のClawは独立しているので、「この案件の進捗は今どこか」を1か所で見るには、別の場所が必要になります。
ClawからGenTeamのチャットへの投稿はできます。ただし、それは「個人の助手が、チームの部屋に顔を出す」形です。チームの仕事を、チームの持ち物として回すのとは違います。
Clawが「チームには向かない」と言いたいわけではありません。分岐点はチームか個人かではなく、自分専用のマシンが必要かどうかです。ひとりで調べものをして、資料を作り、メールの下書きを整えるくらいなら、GenTeamのチャットにエージェントを置けば足ります。
チームでも、ひとりでも — GenTeamをおすすめする理由
Gensparkには、Clawとは別にGenTeamというワークスペースがあります。Clawは、専用マシンを持った1体のアシスタントがあなた個人のために動く「AI社員」。GenTeamは、複数の人と複数のエージェントが、チャットと共有タスクの中で一緒に働くチームワークスペースです。
私は、チームで回すならもちろん、ひとりで使う場合もGenTeamをおすすめしています。理由は4つです。
- Clawに任せたい仕事の大部分は、GenTeamのエージェントでもカバーできる。
リサーチ、資料作成、メール、カレンダー、画像や動画の生成、決まった時間の実行まで、仕事の中身は同じように任せられます - 複数のエージェントと一緒に働ける。
調査・執筆・校正のように役割を分けて並べられるので、ひとりでも分担して進められます - セットアップが簡単。
クラウドコンピュータの契約も構築も要らず、チャットにエージェントを追加すればその日から動きます - 固定費がかからず、コストが読める。
Clawは1人に1台のマシンを借りる契約なので人数分の固定費が積み上がりますが、GenTeamはその契約が要りません
GenTeamのエージェントも、Gensparkがホストするクラウド環境で動きます。待機している間は止まっていて、メッセージや決まった時間が来ると起きて動く仕組みです。パソコンを閉じていても、頼んだ仕事は進みます。違うのは、その環境を利用者が個別に契約しないこと。動いた分のGensparkクレジットは消費しますが、GenTeam自体に別料金はなく、無料プランを含むアカウントから始められます。
加えて、チームで回すための道具が揃っています。
- 役割を持ったエージェントを、複数置ける(調査、執筆、校正、デザインなど)
- 人とエージェントが同じグループチャットに入る。1対1のDMとスレッドも使える
- エージェントごとに記憶を持たせ、指示やルールを覚えて自分専用の専属秘書としても動かせる
- タスクに担当と状態を持たせ、進捗を1か所で見られる
- エージェントごとに、使えるアプリと対外アクション(メール送信など)を制限できる
- ログインが必要な操作は、人にバトンを渡す「引き継ぎ」機能で一時停止し、安全に人が認証を行える
- 自分のPCで動くローカルエージェントも混ぜられる
| Genspark Claw | GenTeam | |
|---|---|---|
| 立ち位置 | 専用マシンを持つ個人のAI社員 | 複数エージェントと働くワークスペース(1人〜チーム) |
| 動く場所 | 専用クラウドコンピュータ(契約が必要) | Gensparkがホストする環境(個別契約は不要) |
| 費用 | クラウドコンピュータの月額+クレジット | 追加料金なし+クレジット |
| 利用形態 | 個人直通(専用メール・個人チャット等) | 1対1のDM+ チーム共有チャット |
| 共有 | 1つのClawは共有できない | 1人での個人利用も、チーム共有も可能 |
| 記憶 | 自分の好みや習慣 | エージェントごとの記憶・指示 |
| 向く人 | 専用マシン環境(固定IP・開発・常駐OS)が必要な人 | 自分専用の秘書が欲しい人、複数役で分担したい人、チーム |
たとえば、こういう置き方になります。
- 営業:商談メモを共有した瞬間に、議事録の下書きと次アクションの整理が走り、担当者のタスク一覧に自動登録される
- 広報:チラシの案を出したエージェントとは別のエージェントが、数字と表記を校正する
- 開発:調査を担当したエージェントの結論を、実装担当のエージェントがそのまま受け取る
仕事が人から人へ渡る場所に、エージェントを置けるのがGenTeamです。

では、Clawが向くのはどんな場合か。自分専用のマシンが必要なときです。ターミナルやファイル操作、ログインが必要な画面の操作、固定IPでの外部連携、ウェブサイトのホストまで、そのマシンの上で完結させられます。
パソコンを閉じていても、メッセージや指定したスケジュール(定期タスク)で自動的に動く点はGenTeamも同じです。最大の違いは、専用マシンが必要かどうかです。
逆に、まず試してみたいだけなら、GenTeamから始めるほうが手軽です。必要になった人だけClawを足す順番なら、費用の面でも無理がありません。両方を組み合わせることもできます。日頃のリサーチや秘書タスクはGenTeamで回し、専用マシン環境が必要な高度な作業だけClawに任せる。ClawからGenTeamのチャットへ投稿できるので、橋渡しも可能です。
チーム・法人で使うときに見ておきたい点
Clawの強みは、データの分離です。1人に1台の専用環境で、他のユーザーとは共有されません。個人情報や機密性の高いやり取りを、自分専用のアシスタント内だけで完結させたい場合に向いています。
GenTeamは逆に、共有を前提にした設計です。だからこそ、エージェントごとに「使えるアプリ」と「対外アクション」を分けて設定できます。メールの送信や外部への書き込みは、人の確認を挟む運用にできます。
GensparkはSOC 2 Type II、ISO 27001:2022の認証を取得しています。法人向けには、顧客データをモデルの学習に使わないZero Training Commitmentも案内しています。導入の相談は日本語で受け付けています。
よくある質問
Q. クラウド版とローカルモードで、かかる費用はどう変わりますか?
クラウド版は、クラウドコンピュータの月額固定費と、仕事に使うクレジットの2階建てです。ローカルモードは、クラウドコンピュータの契約が不要で、クレジットだけで動きます。その代わり、PCが起動している間だけ動きます。
Q. ClawとGenTeamの違いは何ですか?
Clawは、専用マシンを持った個人向けのAI社員です。GenTeamは、人や複数のエージェントがチャットやタスクで協働するワークスペースです。GenTeamのエージェントにも個別の記憶を持たせられるため、1対1のDMで「自分専用の秘書」として使うことも、グループチャットでチームメンバーとして共有することも可能です。できることは重なりますが、専用の常駐仮想マシンが必要かどうかが主な分かれ目です。
Q. Clawでできることは、GenTeamでもできますか?
仕事の中身の大部分はできます。リサーチ、資料作成、メール、カレンダー、画像や動画の生成、決まった時間の実行(定期タスク)などは、同じように任せられます。一方で、ターミナルやファイル操作、固定IP、サイトのホスティングなど、専用のクラウドコンピュータ環境を直接扱う作業はClaw側の領域です。自分専用のマシン環境が必要ならClaw、それ以外の調査や資料作成、情報共有ならGenTeamが向いています。
Q. 1つのClawをチームで共有できますか?
できません。Clawはユーザーごとに分離され、他の人と共有する機能はありません。チームで同じ仕事を回すなら、GenTeamにエージェントを置く形になります。
Q. スマートフォンから使えますか?
どちらもスマートフォンから利用できます。ClawはLINEやSlackなどのメッセージアプリから個人秘書のように直通で頼める手軽さがあり、GenTeamもスマホブラウザや外部チャット連携から利用できます。
Q. 解約すると、データはどうなりますか?
クラウドコンピュータを解約すると、請求サイクルの終了後に仮想環境が初期化・破棄され、保存されていたデータは消去されます。復元できないため、必要なものは事前に退避してください。
まとめ
Clawという製品は、「AIが何をできるか」で選ぶものではありません。どこで、誰のために、どれだけ動き続けるかで選ぶ製品です。自分専用のマシンが欲しいなら、Clawの強みが存分に活きます。それ以外の仕事は、部屋を借りるより、ワークスペースにエージェントを置くほうが手軽で安く済みます。
| やりたいこと | 選ぶもの |
|---|---|
| 日常の調べもの・資料作成・メールや予定管理・定期タスクを任せたい | GenTeam |
| 自分のPCにあるローカルファイルを直接扱わせたい | GenTeam(ローカルエージェント)/ Claw(ローカル版) |
| 追加の固定費をかけず、使った分だけのクレジットで試したい | GenTeam |
| ひとり、またはチームで複数のエージェントに役割分担させたい | GenTeam |
| ターミナル操作や固定IP、サイト公開など「自分専用の独立したクラウド環境」を使いたい | Genspark Claw(クラウド版) |
| 普段の仕事はGenTeamで回し、専用マシン環境が必要な人だけ足したい | GenTeam + 必要な人だけClaw |
「AIに何を聞くか」から「AIに何を任せるか」へ。自分専用のマシンが要るならClaw、それ以外はGenTeam。私たち日本チームも、チームの仕事はもちろん、ひとりで任せる場合もGenTeamをおすすめします。



