セカンドブレインとは?— AIに「記憶」を持たせる、耳になるハードウェアまで

こんにちは、Genspark日本チームです。
セカンドブレイン(SecondBrain)は、あなたの仕事をぜんぶ覚えておいてくれる「AIのための記憶」です。
メール、会議、チャット、ドキュメント。毎日の仕事で生まれる情報を一つの文脈にまとめ、AIが「あなたが誰で、何に取り組んでいるか」を理解した状態で動けるようにします。2026年7月にリリースされたGenspark AIワークスペース6.0の土台となる機能で、私たちが「世界初のAIブレイン」と呼んでいるものです。
この記事では、セカンドブレインで何ができるのか、どう設定するのか、そして「耳」にあたるハードウェア・セカンドブレインノートの仕様と使い方まで、日本チームが実際の利用シーンに沿ってご説明します。
この記事の要点(3分で読めるまとめ)
- セカンドブレインは、メール・会議・ドキュメントを一つの文脈にまとめる「AIのための記憶」です
- 設定はメールかカレンダーを1つ接続するだけ。約5分で終わります
- 毎回の背景説明が不要になり、指示が一言で通じるようになります
- 会話を記憶に変えるハードウェア「セカンドブレインノート」が、その耳になります(厚さ2.95mm・26g・連続録音35時間)
- なぜ「記憶」から作ったのかという開発の背景も、この記事に書いています
- 設定は5分で完了。
セカンドブレインは何を解決するのか
AIを日常的に使っている方ほど、心当たりがあるはずです。新しいチャットを開くたびに、プロジェクトの背景を貼り付け、自分の役割を説明し、前回までの経緯をまとめ直す。AIとの会話は毎回「はじめまして」から始まります。
セカンドブレインは、この「はじめまして」をなくすための記憶レイヤーです。あなたのメール・予定・チャット・ドキュメント・過去のGensparkプロジェクトを継続的に取り込み、常に最新の文脈として保持します。以降、スーパーエージェントへの指示は、あなたの仕事を知っている前提で通じるようになります。
あなた:「先週の会議をまとめて、週次レポートにして」
セカンドブレインがあると、スーパーエージェントはこう動きます:
- 先週の会議の議事録・メモを横断で参照
- 決定事項とアクションアイテムを抽出
- あなたが過去に作った週次レポートの形式に合わせて出力
「どの会議か」「どんな形式か」を説明する必要はありません。説明する時間が、そのまま成果物が出てくる時間に変わります。
なぜ「記憶」から作ったのか
出発点にあった問題意識は、Eric Jingのこの一言に凝縮されています。
今のAIは、金魚の記憶力しかない天才だ。
賢いのに、覚えていない。だから毎回ゼロから説明し直す。この一点を解決するために、記憶を最下層に置くことにしました。
「バックアップされただけ」では意味がない
開発中、社内で繰り返し確認されたことがあります。これはノートアプリのコピーではない、ということです。
たとえばNotionからデータを取り込む機能について、こういう議論がありました。フォルダをそのまま持ってくるだけなら、それは「バックアップされただけ」で終わってしまう。取り込んだあとにAIが再構成して、元より良い知識の体系になっていて初めて「これはすごい」と思ってもらえる。目指すのは人が手で整理するノートではなく、AIが維持し、編み直し続ける知識の置き場所である、という考え方です。
だからセカンドブレインは、接続した瞬間から動き始めます。オンボーディングでデータを入れたあと、AIが裏側で個人の知識体系を組み立てていくこのプロセスには、「Dreaming(夢を見る)」という名前が付いています。眠っている間に、頭の中が整理されていくイメージです。
何がつながるのか — 対応サービス
セカンドブレインには、日々の仕事の情報源をそのまま接続できます。
| 種類 | 対応サービス |
|---|---|
| メール | Gmail、Outlook |
| カレンダー | Googleカレンダー |
| チャット | Slack |
| ドキュメント・ナレッジ | Notion |
| CRM・業務システム | HubSpot、Salesforce |
| Genspark | 過去のプロジェクトや議事録を自動で記憶 |
※対応サービスは順次拡大しています。最新の一覧はヘルプセンターをご確認ください。
接続した情報は取り込んで終わりではなく、継続的に更新されます。昨日の会議も、今朝のメールも、AIの「知っていること」に自動で加わっていきます。
設定は5分で終わる — 利用開始の手順
セカンドブレインの利用開始はシンプルです。
- genspark.ai/second-brain を開く
- メールかカレンダーを、まず1つ接続する
- あとは通常どおり、Gensparkホームでスーパーエージェントに指示する
これだけで記憶が効き始めます。接続するサービスは後からいつでも追加できるので、最初はメールだけ、慣れたらSlackやNotionもという始め方がおすすめです。

セカンドブレインノート — 会議室の会話も、記憶になる
ここまでの設定で、デジタルの情報は集まります。しかし仕事には、もう一つの大きな情報源があります。会話です。仕事の70%は、会議室での議論や立ち話など、会話の中で起きていると言われます。ここが記録に残らない限り、AIの記憶には大きな穴が空いたままです。
その穴を埋めるのが セカンドブレインノート(SecondBrain Note) です。役割はシンプルで、いわば「セカンドブレインの耳」。Gensparkとして初めて手がけたハードウェア製品です。

なぜソフトウェアの会社がハードウェアを作ったのか
理由はこの一点です。メールもドキュメントも接続できるようになった一方で、会議室で交わされた議論や、廊下での立ち話は残りません。記憶レイヤーを作ると決めた以上、その穴を残したままにはできませんでした。だから「耳」を作ることになりました。
カードのように薄い、AIボイスレコーダー
形を決めるときの前提がひとつありました。狙っているのは、録音したい会議のときだけ取り出す道具ではありません。常に一緒にある状態です。持ち出すかどうかを毎回考える道具では、いちばん拾いたい「予定していなかった会話」を逃してしまいます。
そこで想定した持ち歩き方が、スマートフォンの背面です。付けたままポケットにもカバンにも入る厚みであること。それが仕様の出発点になっています。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| サイズ | 厚さ2.95mm・重さ26g(カードサイズ) |
| 装着方法 | 磁力でスマートフォンの背面に貼り付け |
| 集音 | 5m以上離れた声も拾う |
| 連続録音 | 最大35時間 |
| 充電 | USB-C |
使い方は、ボタンを1回押すだけ
- 会議や打ち合わせが始まるときに、本体のボタンを1回押す
- 終わったら、もう1回押して録音を止める
- あとはAIが自動で文字起こし・要約・ハイライトを作り、そのままセカンドブレインに保存する
操作はこれだけです。文字起こしを自分で流し込む作業も、要約を書く作業もありません。会議が終わった瞬間には、その内容がもうAIの記憶に入っている状態になります。
なので、会議室を出たあとにこう聞けます。
あなた:「さっきの会議で決まったことを、担当者別に整理して」
議事録を開いて読み返す工程が、まるごと消えます。耳がある状態のセカンドブレインなら、「あの打ち合わせをふまえて」がそのまま通じます。
初回のセットアップ手順や対応OS、アプリとの接続方法はヘルプセンターに最新の案内があります。
商談の録音から、次回の準備まで
実際の流れを図にすると、こうなります。

人が手を動かすのは、最初と最後だけです。 録音ボタンを押すことと、蓄積された記憶を使うこと。その間の文字起こしと要約、記憶への取り込みは自動で進みます。
蓄積した記憶は、他の機能と組み合わせると成果物まで届きます。

商談の履歴と決定事項を土台に、足りない最新情報をリサーチで補い、骨子を作って資料に仕上げる。この流れが一つのワークスペースの中でつながります。
使い始める前に決めておく4つのこと

運用で失敗しにくい進め方です。特に2つ目は、日本のビジネスにおける場面では省略しない方が確実です。1つ目と3つ目は同じことを言っていて、最初から全部つなぐ必要はありません。 効果が見えるところから広げる方が、記憶の質もコントロールできます。
議事録係が要らなくなる、という変化
いちばん変わるのは、会議中の自分の役割です。
これまでは、話を聞きながら要点をメモする人が必要でした。メモを取る人は議論に集中しきれず、議論に集中した人は後で内容を思い出せない。どちらかを諦めるしかなかった部分です。録音してAIが要約するなら、全員が議論そのものに集中できます。
日本チームの実感として効いているのは、次の3つの場面です。
- 社内の定例 — 決定事項とタスクが自動で残るので、議事録の作成と共有がなくなります
- 商談・打ち合わせ — 話した内容が記憶に入るため、次回の準備で「前回何を話したか」を探す必要がなくなります
- 1対1の相談やブレスト — 記録に残す前提がない会話ほど、実は後から必要になります。ここが拾えるのがノートの効きどころです
安心して使うために
- 本体のステータスライトで、録音中かどうかをその場で確認できます
- 録音データはご自身でいつでも確認・編集・削除できます
- GensparkはSOC 2 Type II / ISO 27001を取得しており、AIデータ保持のオプトアウトにも対応しています
なお、会議や商談を録音する際は、参加者の同意を得てからご利用ください。日本の商習慣では、打ち合わせの冒頭で「記録のために録音させていただきます」と一言お伝えするとスムーズです。
価格・録音時間の利用枠・購入方法は変更されることがあるため、最新の情報は公式ショップとヘルプセンターでご確認ください。
こんな場面で使える — 活用シーン3選
1. 週次レポートが「一言」になる
毎週金曜のレポート作成。議事録を見返し、決定事項を拾い、フォーマットに流し込む1〜2時間の作業が、「今週分をいつもの形式で」の一言になります。
2. 時間をまたぐ情報を、AIが掘り出してくれる
あなた:「7月に発注して、10月に支払い予定の案件はどれだった?」
メールと過去のやり取りを横断して、該当する案件を引き出してくれます。「あのメールどこだっけ」とフォルダを掘り返す時間がなくなります。
3. 会議の直後に、次のアクションが動き出す
セカンドブレインノートで録音した会議は、終了と同時に要約と決定事項がセカンドブレインへ。「さっきの会議のタスクを担当者別に整理して」が、会議室を出た瞬間に通じます。
よくある質問
Q. セカンドブレインは無料プランでも使えますか?
無料プランからお使いいただけます。プランごとの利用範囲の詳細はヘルプセンターをご確認ください。
Q. 接続したデータは安全ですか?
GensparkはSOC 2 Type II / ISO 27001を取得しており、AIデータ保持のオプトアウトにも対応しています。法人でのご利用は法人ページもご覧ください。
Q. セカンドブレインノートがなくてもセカンドブレインは使えますか?
使えます。ノートはあくまで「会話を記憶に取り込むための耳」で、メールやドキュメントの接続だけでもセカンドブレインの価値は十分に体験できます。
Q. セカンドブレインノートはどこで買えますか?
公式ショップで購入できます。価格・出荷時期の最新情報はショップページをご確認ください。
Q. スマートフォンのボイスメモや会議ツールの録音では代われませんか?
録音そのものはできます。違いは、録音したあとに何が起きるかです。ノートで録った音声は文字起こしと要約を経てセカンドブレインに入るので、後日「あの打ち合わせをふまえて」という指示がそのまま通ります。またオンライン会議ツールの録音では、会議室での対面の議論や立ち話は拾えません。会話の70%が起きる場所を埋めるのがノートの役割です。
Q. 何時間くらい録音できますか?
本体の連続録音は最大35時間です。プランごとの文字起こし・保存の利用枠は変更されることがあるため、ヘルプセンターの最新情報をご確認ください。
Q. 日本語の会議でも文字起こしの精度は出ますか?
日本語での録音・文字起こしに対応しています。5m以上離れた声も拾う設計なので、テーブルの中央にわざわざ置く必要はありません。スマートフォンの背面に付けたまま着席しても問題なく拾えます。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| セカンドブレインとは | メール・会議・ドキュメントをまとめるAI記憶レイヤー |
| 何が変わるか | 毎回の「背景説明」が不要になり、指示が一言で通じる |
| 設定 | メールかカレンダーを1つ接続するだけ(約5分) |
| セカンドブレインノート | 会話を記憶に変えるカード型AIボイスレコーダー(2.95mm・26g・最大35時間) |
| ノートの使い方 | ボタンを1回押すだけ。文字起こし・要約は自動でセカンドブレインへ |
AIに仕事を任せるための第一歩は、AIにあなたの仕事を覚えてもらうことです。セカンドブレインの設定は5分で終わります。まずはメールを1つつないで、「はじめまして」のないAIを体験してみてください。
セカンドブレインが6.0全体の中でどんな位置づけなのかは、なぜGensparkはワークスペース6.0を作ったのかで詳しくご説明しています。


